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::理学療法士の日記帳::

理学療法士の日常を綴っています

2024'11.24.Sun
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2009'07.05.Sun
当院では、心外のオペ後などの検査項目で「Cディフィシル毒素」というものをよくみかけます。

Cディフィシル毒素とは、Clostridium difficile(クロストリジウム ディフィシル)という、芽胞を形成する偏性嫌気性のグラム陽性桿菌のことである。

健康な成人の5-10%、入院患者では約25%の糞便中から検出される。

芽胞を持っているので完全に除去することが難しく、床やトイレなど病院の環境中からも分離される。
そして、抗菌薬の長期投与によって正常細菌叢が乱れると、C. difficile が異常増殖して偽膜性大腸炎の発症に至り、CDAD(シーダッドと発音、C. difficile 関連下痢症)等を引き起こす。

偽膜性大腸炎の100%、および抗生物質関連下痢症の50〜70%の原因がC. difficile であると考えられている。

C. difficile は、エンテロトキシンとサイトトキシンとよばれる2種類の毒素を産生し、腸管粘膜に傷害・炎症を引き起こす。

芽胞の状態でアルコール消毒が効かないので、感染対策には流水による手洗いが必須である。

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mat
性別:
男性
職業:
理学療法士
趣味:
シンセサイザー、写真
自己紹介:
理学療法士8年目、mat

呼吸療法認定士
心臓リハビリテーション指導士
日本PNF学会講習会修了
SJF研究会アドバンストコース修了
現在は急性期の呼吸リハビリテーションを担当
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